研究課題
特別研究員奨励費
最終年度は、昨年度まで行っていた量子ウォークの研究から得られた知見を基に、周期駆動非線形系における定常状態の安定性を解析した。トポロジカルに非自明な時間周期駆動系に非線形効果を徐々に取り入れ、自己無撞着方程式を数値的に解く事でトポロジカルエッジ状態と連続的に繋がる定常状態を得た。同様の物理系においてソリトンのダイナミクスはこれまで議論されてきたが、トポロジカルエッジ状態と直接的に関係する定常状態の存在は本研究で初めて明らかになった。また、得られた定常状態の周りで方程式を線形化し、揺らぎの時間発展から定常状態の安定性を議論した。その結果、トポロジカルエッジ状態に由来する定常状態は不安定である事がわかった。さらに、系にランダムポテンシャルが存在する場合の解析も行い、パラメータ空間中のある領域において、ランダムネスにより定常状態の不安定性が抑えられる事を示した。
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 1件、 査読あり 4件) 学会発表 (11件) (うち国際学会 5件、 招待講演 2件)
Physical Review A
巻: 102 号: 6
10.1103/physreva.102.062202
120006954266
Physical Review E
巻: 102 号: 1 ページ: 012101-012101
10.1103/physreve.102.012101
120006880728
Physical Review B
巻: 102 号: 3
10.1103/physrevb.102.035418
120006880727
Journal of Physics A: Mathematical and Theoretical
巻: 53 号: 8 ページ: 085702-085702
10.1088/1751-8121/ab6514
120006980035