研究課題
特別研究員奨励費
コンピュータの性能向上を支えた半導体の微細化がついに終焉を迎えつつあり,高いポテンシャルを持つ新デバイスを用いたコンピューティング技術が着目されている。なかでも本研究では「単一磁束量子回路」に着目した「コンピュータ構成法」ならびにその計算速度に追従可能な「高速なメモリ技術」の研究を世界に先駆けて実施した.特に令和2年度は世界初となる成果を多く生み出した.具体的には、半導体分野でトップクラスであるSymposia on VLSI Technology and Circuitsで世界初となるゲートレベルパイプライン・アーキテクチャを採用した 30 GHzプロセッサを発表し,学会を代表する注目論文に選出された。また,コンピュータアーキテクチャ分野でトップクラスである IEEE/ACM International Symposium on Microarchitecture では高速なオンチップメモリを搭載した超伝導AIアクセラレータを提案しており,当年において日本の所属機関として唯一の発表であった.この結果は、IEEE が主催する「Top Picks(トップクラス・アーキテクチャ会議に採択された論文から年間を通して最も優れた12件の論文を選出)」に採択されており,これは日本からの選出として初めてである.申請書に記載した計画通りに研究を進められ,結果として,専門とするアーキテクチャ分野のみならず集積回路,超伝導などといった異なる分野でも世界的に認められ,国内外に研究成果を発信できたと自負している.
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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IEEE Micro
巻: 41 号: 3 ページ: 1-8
10.1109/mm.2021.3070488