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腫瘍免疫応答とがん転移における可溶型CD155の役割

研究課題

研究課題/領域番号 18J21441
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 免疫学
研究機関筑波大学

研究代表者

奥村 元紀  筑波大学, 人間総合科学研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2018-04-25 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2020年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2019年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2018年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード腫瘍免疫逃避 / NK細胞 / チェックポイント分子
研究実績の概要

膜型CD155は免疫グロブリンスーパーファミリーに属する受容体で、ほとんど全ての有核細胞に発現している。がん細胞で発現が亢進しており、NK細胞や細胞傷害性T細胞に発現する活性化受容体DNAM-1や抑制性受容体TIGIT、CD96と結合することで、抗腫瘍免疫を正負に制御することが知られている。一方で、我々は以前に、スプライシングバリアントである可溶型CD155ががん細胞で強く発現し、健常人に比べ、様々ながん患者血清中で濃度が高いことを見出した。さらに、胃がんでは血中可溶型CD155濃度がステージと相関していた。しかしながら、可溶型CD155の抗腫瘍免疫応答における機能は依然不明であった。肺転移モデルにて可溶型CD155の生体内腫瘍免疫応答における機能を調べた結果、可溶型CD155がDNAM-1依存的なNK細胞の細胞傷害活性を抑制し転移を促進することが明らかになった。しかし、腫瘍細胞を尾静脈から移入する実験転移モデルは生理学的ではなく、可溶型CD155の発がんへの影響やDNAM-1を発現するその他の免疫細胞への影響については解析が困難であった。そこで、発がんモデルを実施し、可溶型CD155の機能を解析することを目的とした。
マウスは可溶型CD155を自然に産生しないことから、可溶型CD155産生マウスと非産生マウスを遺伝子改変技術により作製し、樹立した2種類のマウスの背中に、発がん物質であるメチルコラントレンを皮内注射し、約2か月間観察を続け、発がん率と発がんに要した日数を比較した。その結果、可溶型CD155を産生するマウスにおいて発がん率が高く、発がんに要した日数も短いという結果が得られた。つまり、可溶型CD155は発がんを促進することがわかった。

現在までの達成度 (段落)

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書
  • 2019 実績報告書
  • 2018 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2020 2019 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Tumor-derived soluble CD155 inhibits DNAM-1-mediated antitumor activity of natural killer cells.2020

    • 著者名/発表者名
      Okumura G, Iguchi-Manaka A,Murata R,Yamashita-Kanemaru Y, Shibuya A, Shibuya K
    • 雑誌名

      Journal of Experimental Medicine

      巻: 217(4) 号: 4

    • DOI

      10.1084/jem.20191290

    • NAID

      120007165432

    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 可溶型CD155はDNAM-1依存的なNK細胞の抗腫瘍免疫を抑制する2020

    • 著者名/発表者名
      奥村元紀
    • 学会等名
      第29回東京免疫フォーラム
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] Tumor-derived soluble CD155 interferes with DNAM-1 for Natural Killer cell-mediated tumor immunity2019

    • 著者名/発表者名
      奥村元紀
    • 学会等名
      NK2019
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] Tumor-derived soluble CD155 inhibits DNAM-1-mediated antitumor activity of natural killer cells2019

    • 著者名/発表者名
      奥村元紀
    • 学会等名
      第48回日本免疫学会学術集会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] 腫瘍免疫応答における可溶型CD155の役割2018

    • 著者名/発表者名
      奥村元紀
    • 学会等名
      第10回血液疾患免疫療法学会学術集会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書

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公開日: 2018-05-01   更新日: 2024-03-26  

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