研究課題/領域番号 |
18J21643
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
小松 誠 筑波大学, 人間総合科学研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2018-04-25 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2020年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2019年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2018年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | 美術史 / 古典考古学 / アテナイ / アクロポリス / 奉納物 / 神話 / 先祖 / 古代ギリシア美術史 / 西洋古代美術史 / 西洋古典考古学 |
研究実績の概要 |
本研究は、古代ギリシアの都市国家アテナイの美術に関するもので、とりわけアテナイ市域の中心部に位置する聖域アクロポリスに建立された前6-5世紀の彫像を取り扱うものである。古代ギリシアにおいて、こうした彫像は神々や英雄への歓ばしき捧げ物とされ、都市国家やその下部組織にあたる軍の部隊などが公費で建立したものと、市民が個人の負担で設置したものとに大別できる。奉納物は一般的に奉納品とそれを支える台座から構成され、台座には奉納者、奉納相手である神の名、加えて奉納物の制作者の名を示す碑文が刻まれることが一般的であった。 A. E. Raubitschekが1949年に上梓したアクロポリス出土の前6-5世紀の奉納物の台座393点を纏めたカタログによれば、公費で建立された奉納品と私費で建立されたそれらの違いは主として、台座に刻まれた碑文から読み取ることができるという。ただ、両者の違いは台座の碑文以外に奉納物の主題(奉納された彫像が誰を表現していたか)においても示されていたように思われる。したがって、本研究では前6-5世紀にアクロポリスに建立されたことが知られる、テセウスなどのギリシアの英雄を表現する彫像を主な研究対象とした。アクロポリスに建立された英雄像は公費で建立されたと考えられるものと個人が私費で寄進したものの二種類が知られるため、どのような場合に公費で、またいかなる場合に私費で英雄像がアクロポリスに建立されたのかという問いの検討を進めた。 これまでに、この時代に奉納された英雄像のカタログを作成し、博士学位論文の執筆を進めている。今年度はこれまでに得られた知見をまとめて、オンラインで開かれた研究会にて1件の報告を行い、それをもとにした論文を1本を投稿した。論文は2021年3月に刊行の予定である。
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現在までの達成度 (段落) |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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