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セロトニンが側坐核スパインに作用する新機序の光操作による解明

研究課題

研究課題/領域番号 18J21753
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 神経生理学・神経科学一般
研究機関東京大学

研究代表者

田尻 美緒  東京大学, 大学院医学系研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2018-04-25 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2020年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2019年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2018年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードシナプス可塑性 / セロトニン / 記憶・学習 / 側坐核 / 前頭葉 / 光遺伝学
研究実績の概要

学習や記憶の神経基盤にはシナプス後部構造である樹状突起スパインの形態変化があると考えられるようになってきた。しかし実際にどのようにスパイン形態可塑性は制御されるのか、またスパイン形態可塑性と行動や認知との対応については不明点が多い。
本研究ではまず情動学習の中枢のひとつとされる側坐核に着目し、光遺伝学を用いたマウス脳スライス上でのセロトニン信号の再現とケイジド・グルタミン酸の2光子刺激による単一スパイン操作を組み合わせて、セロトニンが刺激スパイン特異的に形態可塑性を増強することを明らかにした。この効果は側坐核に発現するGs共役型セロトニン受容体4を介しており、ストレス抵抗性に関する機能を持つ可能性が示唆された。
脳高次機能の中枢として様々な複雑な認知・行動に関わることが知られている前頭前野についてもスパイン形態可塑性を制御する機序の調査を進めた。これまでに社会的敗北ストレスを与えたうつモデルマウスの前頭前野脳スライスではスパイン形態可塑性が低下するが抗うつ薬ケタミンで回復することを示してきた。
そして新たにノルアドレナリンが神経細胞のシナプス可塑性を調節すること、錐体細胞で発現の低くミクログリアで発現の高いとされるβ2受容体がこの可塑性を制御していることが薬理学的な実験で示唆された。さらに前頭前野でミクログリアを除去、または抑制することで可塑性増強が起きることがわかった。このように前頭前野においてノルアドレナリンによるスパイン形態可塑性の調節はミクログリアによる制御を介しているという可能性を見出した。

現在までの達成度 (段落)

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書
  • 2019 実績報告書
  • 2018 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Dopamine D2 receptors in discrimination learning and spine enlargement2020

    • 著者名/発表者名
      Iino Yusuke、Sawada Takeshi、Yamaguchi Kenji、Tajiri Mio、Ishii Shin、Kasai Haruo、Yagishita Sho
    • 雑誌名

      Nature

      巻: 579 号: 7800 ページ: 555-560

    • DOI

      10.1038/s41586-020-2115-1

    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2018-05-01   更新日: 2024-03-26  

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