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日本語終助詞の用法記述のための統一的方法の構築―方言終助詞の比較を目指して

研究課題

研究課題/領域番号 18J22283
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 言語学
研究機関京都大学

研究代表者

春日 悠生  京都大学, 人間・環境学研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2018-04-25 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2020年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2019年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2018年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード終助詞 / 文末表現 / 日本語 / 発話行為 / 相互行為 / 方言 / 非自然的意味 / 福岡県久留米市方言 / ヤン / タイ / バイ
研究実績の概要

日本語終助詞の意味や用法を記述するための枠組みを発話行為・相互行為の観点を用いて策定し、その策定した枠組みを用いて、日本語共通語や福岡県久留米市方言の終助詞についての意味や用法の記述を行った。
記述の方針として、まず文末表現が表しうる「意味」を先に規定し、その「意味」を表しうる文末表現にはどのようなものがあるかを探究するという「意味主導アプローチ (onomasiological approach)」を採用した。それに加えて、単語ではなく「構文」を基本的な意味の単位として認定する「構文主義」の観点を採用し、個々の文末表現が具体的な文脈に現れたときにどのような意味を持つかという、下位の構文の意味を中心として記述する方法を採用した。
また、文末表現の持つ「意味」の内実として「行為」の概念を導入し、発話行為論や会話分析の概念を援用しつつ、日本語の文末表現の記述に利用するための枠組みを提示した。Searle による発話行為の5分類を、日本語の確認要求表現などの実例をもとに検討し、「表象型」「当為型」に大別した。世界のありさまを変化させる志向をもたない「表象型」は、Searle の「演述」(assertive)、「表出」(expressive) および「質問」(question) を包摂し、参与者間の情報のやりとりに関与する一方で、世界のありさまを変化させる志向をもつ「当為型」は「他者拘束」(directive)、「自己拘束」(commissive)、「宣言」(declaration) を含むものとし、これらの下位分類についてさらに詳細に議論した。
この枠組みを用いて、日本語共通語の文末表現ヨ/ネ/ヨネ/ノダ/ダロウ/デハナイカ/カについて、意味の記述を行った。またその記述の枠組みを応用する試みとして、福岡県久留米市方言の終助詞タイ/バイ/ヤン/ネを取り上げ、それらの意味の記述を行った。

現在までの達成度 (段落)

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書
  • 2019 実績報告書
  • 2018 実績報告書
  • 研究成果

    (11件)

すべて 2020 2019 2018 その他

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (5件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Searle の発話行為分類における assertive と expressive の連続性: 日本語の文末表現ノダ/ダロウ/デハナイカを例に2020

    • 著者名/発表者名
      春日悠生
    • 雑誌名

      日本語用論学会 第22回大会発表論文集

      巻: 15 ページ: 33-40

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Searle の発話行為分類における assertive と expressive の連続性: 日本語の文末表現ノダ/ダロウ/デハナイカを例に2020

    • 著者名/発表者名
      春日悠生
    • 雑誌名

      日本語用論学会大会発表論文集

      巻: 15

    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] ヒューマンロボットインタラクションコーパスへの焦点アノテーションの基準と予備的分析2019

    • 著者名/発表者名
      春日悠生・井上昂治・山本賢太・高梨克也・河原達也
    • 雑誌名

      SIG-SLUD

      巻: B5 ページ: 7-12

    • NAID

      130008057824

    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 直後の行為を拘束する発話行為: 終助詞ヨ・ネのふるまいの変化を例に2019

    • 著者名/発表者名
      春日悠生
    • 雑誌名

      日本語用論学会 大会発表論文集

      巻: 14 ページ: 17-24

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 日本語文末詞の用法記述のための発話の類型の提案 : 演述型(assertives)の発話行為をなす発話を例に2018

    • 著者名/発表者名
      春日悠生
    • 雑誌名

      言語科学論集

      巻: 24 ページ: 23-55

    • DOI

      10.14989/240871

    • NAID

      120006605417

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • オープンアクセス
  • [学会発表] 「意味」を科学する:認知言語学の観点から2020

    • 著者名/発表者名
      神原一帆・春日悠生・田中悠介
    • 学会等名
      応用哲学会第12回年次研究大会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] ヒューマンロボットインタラクションコーパスへの焦点アノテーションの基準と予備的分析2019

    • 著者名/発表者名
      春日悠生・井上昂治・山本賢太・高梨克也・河原達也
    • 学会等名
      言語・音声理解と対話処理研究会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] Searle の発話行為分類における assertive と expressive の連続性: 日本語の文末表現ノダ/ダロウ/デハナイカを例に2019

    • 著者名/発表者名
      春日悠生
    • 学会等名
      日本語用論学会第22回大会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] 福岡県久留米市方言の文末詞「ヤン」に関する記述的研究2018

    • 著者名/発表者名
      春日悠生
    • 学会等名
      日本方言研究会第107回研究発表会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] 直後の行為を拘束する発話行為: 終助詞ヨ・ネのふるまいの変化を例に2018

    • 著者名/発表者名
      春日悠生
    • 学会等名
      日本語用論学会第21回大会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [備考] 春日悠生

    • URL

      http://www.hi.h.kyoto-u.ac.jp/modules/member/?Yuki%20Kasuga

    • 関連する報告書
      2019 実績報告書 2018 実績報告書

URL: 

公開日: 2018-05-01   更新日: 2024-03-26  

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