研究課題/領域番号 |
18J22434
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
会計学
|
研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
岩澤 佳太 慶應義塾大学, 商学研究科, 特別研究員(DC1)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-25 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2020年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2019年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2018年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
|
キーワード | 原価計算 / 原価情報 / 情報品質 / コストマネジメント / インタラクション / ジャストインタイム生産方式 / 生産パフォーマンス / 間接費配賦 / ミニ・プロフィットセンター / フィールドスタディ / 経営意思決定 |
研究実績の概要 |
本研究課題の目的は,どのような原価計算・情報が有用になるのかを経験的に解明することであった。この目的を達成するため,主に以下4つの視点からアプローチした。
第1に,「情報品質」概念を援用した研究フレームワークの構築である。原価情報に求められる特性をより体系的に観測するため,情報システム論の概念である情報品質の知見を援用し,「原価情報品質」フレームワークを構築した。第2に,経理部のマネジャーを対象としたインタビュー調査である。これにより原価情報品質フレームワークの妥当性を経験的に検証するとともに,利用目的によって求められる特性が異なることなどを示した。第3に,工場の製造部門のマネジャーを対象とした社内アンケート調査である。2社6工場の計100名ほどの製造マネジャーからアンケートデータを収集した。これにより,「質の高い原価情報が,コストマネジメントにおける原価情報の有効活用を促すとともに,生産パフォーマンスを向上させること」を統計的に実証した。第4に,先進的事例をもとにしたコストマネジメントに関するケーススタディである。ミニ・プロフィットセンター制やジャストインタイム生産方式などのコストマネジメント手法を実施する企業を調査し,これらの手法を併用する有用性やそのメカニズムを解明した。 これらの研究の主な貢献は,先行研究では結果にコンセンサスが得られていなかった原価計算・情報とその効果の関係性を実証した点にある。本研究は,原価情報品質の援用により,より体系的に原価情報にもとめられる特性を測定したことで,先行研究よりも説明力の高いモデルで,原価情報とその効果の関係性を経験的に実証した。
これらの研究経過および結果は,国内外の学会や論文に複数公表しており,複数の査読付き学術誌に論文が掲載されている。また国内で3つの学会賞・奨励賞を受賞することができた。
|
現在までの達成度 (段落) |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
|