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鎌倉時代における願文作品についての基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18J40231
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 日本文学
研究機関国際日本文化研究センター (2019-2020)
奈良女子大学 (2018)

研究代表者

米田(中川) 真弓  国際日本文化研究センター, 研究部, 特別研究員(RPD) (20420416)

研究期間 (年度) 2018-04-25 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワード菅原為長 / 菅芥集 / 願文 / 藤原定家 / 摘句集 / 天野山金剛寺 / 無名仏教摘句抄 / 摘句
研究実績の概要

本研究の目的は、鎌倉時代における願文作品とその製作に関する状況について明らかにするところにある。
報告者はこれまでに、中世初期に活躍した文章博士菅原為長(1158~1246)を中心に、その願文作品について考察をおこなってきた。続群書類従所収「願文集」は、本来『菅芥集』という書名を有し、為長の願文を収録したと考えられる資料である(中川真弓「『菅芥集』についての基礎的考察」2005)。所収される願文は、それぞれの供養の願主について、その伝記的概要を知る手がかりとなるものである。
本年度は、上記の研究を発展させ、仏教文学会大会において「『菅芥集』所収願文における願主と菅原為長について」と題した口頭発表をおこなった(2021年9月12日、オンライン形式)。『菅芥集』には、観智院第十二世杲快による書写本(観智院本b)があり、その末尾には天台座主慈源を願主とする願文一首が見える。調査したところ、観智院聖教内に本願文の巻子本が見いだされた。杲快が父である五条為適の所蔵本を写した際、同作者によるものと見なして加えたものと考えられる。願文の内容は慈源の師である良快を追善供養するためのものであり、両者とも九条家の出身者である。為長は九条家との結びつきが強く、そのことも追加願文が為長の作である可能性を高めている。九条家のほかにも、鎌倉幕府御家人が願主となっているものを考察することにより、為長とその願文製作周辺の様相について指摘した。

現在までの達成度 (段落)

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書
  • 2019 実績報告書
  • 2018 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2021 2020 2019 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 中世金剛寺僧が書写した摘句集――金剛寺蔵〈無名仏教摘句抄〉2019

    • 著者名/発表者名
      中川真弓
    • 雑誌名

      説話文学研究

      巻: 54 ページ: 83-92

    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 『菅芥集』所収願文における願主と菅原為長について2021

    • 著者名/発表者名
      中川真弓
    • 学会等名
      仏教文学会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] 中世金剛寺僧が書写した摘句集―金剛寺蔵〈無名仏教摘句抄〉の性格2018

    • 著者名/発表者名
      中川真弓
    • 学会等名
      説話文学研究会例会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] 日差山 寶泉寺2018

    • 著者名/発表者名
      中川真弓
    • 学会等名
      第2回日本宗教文献調査学合同研究洲会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [図書] 寺院文献資料学の新展開 第5巻2020

    • 著者名/発表者名
      落合博志、牧野和夫、末柄豊、苅米一志、海野圭介、中山一麿、原卓志、平川恵実子、高橋悠介、武田和昭、柏原康人、中川真弓
    • 総ページ数
      404
    • 出版者
      臨川書店
    • ISBN
      9784653045458
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書

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公開日: 2018-05-01   更新日: 2024-03-26  

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