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植物寄生における、寄生―宿主植物間のシンプラスト輸送路の構築

研究課題

研究課題/領域番号 18J40278
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 植物分子・生理科学
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

古田 かおり  奈良先端科学技術大学院大学, 研究推進機構, 特別研究員(RPD)

研究期間 (年度) 2018-10-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
キーワード寄生植物 / 宿主植物 / 吸器 / シンプラスト輸送路 / 篩部 / 形態形成 / コシオガマ / シロイヌナズナ / シンプラスト輸送 / 器官形成 / 維管束篩部 / 寄生 / 吸器形成 / 維管束 / 篩部輸送
研究実績の概要

本研究は寄生植物が宿主植物のシンプラスト輸送路にどのように連結するかという問題に取り組んでいる。本年度は吸器内のシンプラスト輸送路を見出すことを目的に、シングルセルトランスクリプトーム解析を行った。
宿主に感染させた吸器から核を抽出し各サンプルについてRNA-seq解析を共同研究により行った。まずクラスター解析を行った結果、興味深いことに一つのクラスターで篩部組織特異的遺伝子が発現していることが見出された。このことから、一部篩部様の発現パターンを持つ細胞群が吸器の中にあることが分かった。ただしこの細胞群では、篩部機能に関わる遺伝子のうち一部だけが発現していた。このことは吸器の篩部様細胞が典型的な篩部細胞ではないことを示している。またこの細胞群は、篩部特異的遺伝子の他に他の細胞種で特異的に発現する遺伝子もまとまって発現していることが分かった。これらのことから、吸器内の篩部様細胞は一部の篩部の性質と他の細胞の性質を併せ持つ特殊な細胞群ということが考えられた。さらに、これらの一群の遺伝子を制御するかもしれない転写因子ファミリーを見出した。
また、宿主植物の篩部組織が吸器形成においてどう重要かを明らかにするために、コシオガマをシロイヌナズナの篩部に異常がある突然変異体に寄生させたときのRNA-seq解析を行っている。
本年度は、コシオガマの寄生時に宿主植物側では細胞分裂や維管束細胞の未分化性に関わる遺伝子がセットで発現誘導されていることを明らかにした。また反対に、細胞壁成分の合成に関わる遺伝子や防御応答に関わる遺伝子がセットで発現抑制されていることが明らかになった。これらの応答は突然変異体を宿主植物に用いた場合では顕著にみられなかった。
さらに、これら遺伝子群をセットで発現制御する可能性のある転写因子が見出され、コシオガマの寄生における宿主植物の形態や生理反応の重要性が示唆された。

現在までの達成度 (段落)

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書
  • 2021 実績報告書
  • 2020 実績報告書
  • 2018 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 2件)

  • [雑誌論文] Molecular dissection of haustorium development in Orobanchaceae parasitic plants2021

    • 著者名/発表者名
      Furuta Kaori Miyashima、Xiang Lei、Cui Songkui、Yoshida Satoko
    • 雑誌名

      Plant Physiology

      巻: - 号: 3 ページ: 1424-1434

    • DOI

      10.1093/plphys/kiab153

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] Three-dimensional reconstructions of the internal structures of haustoria in parasitic Orobanchaceae2020

    • 著者名/発表者名
      Masumoto Natsumi、Suzuki Yuki、Cui Songkui、Wakazaki Mayumi、Sato Mayuko、Kumaishi Kie、Shibata Arisa、Furuta Kaori M.、Ichihashi Yasunori、Shirasu Ken、Toyooka Kiminori、Sato Yoshinobu、Yoshida Satoko
    • 雑誌名

      Plant Physiology

      巻: -

    • DOI

      10.1101/2020.05.07.083055

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2018-10-02   更新日: 2024-03-26  

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