研究課題/領域番号 |
18K00005
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01010:哲学および倫理学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
原 塑 東北大学, 文学研究科, 准教授 (70463891)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 研究公正 / 学術研究の意義 / 公共財 / 盗用 / 専門誌 / 著作権 / 人生の意味への加害 / 研究倫理 / 公共性 / 研究方法論 / 研究組織 / 科学コミュニケーション / 欠如モデル / 専門家助言 / 新型コロナウイルス感染症 / 研究の公共性 |
研究成果の概要 |
以下の二つを明らかにした。第一に、研究成果は社会において知識という公共財として流通すること。アカデミズムは、そのような公共財を生産するとともに、それを社会活動において活用しうる専門性を持つ人材を社会に送りだす点に存在価値を持つ。第二に、人文社会科学研究において研究不正の事例の多くを占める盗用は、主に研究手法に十分な習熟がないか、もしくは、正しい仕方で研究活動を行う余裕がない研究者が起こしやすいことである。これへの対処としては、研究者に引用の作法を教えるだけでは十分ではなく、研究不正を防止するのに役立つ集団的研究実践のインフラーの整備(共同研究や専門誌の編集機能の強化)が欠かせない。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大学の社会的意義が問われるとともに、その財政的存立基盤が危うくなっている現状において、科学研究の意義がどこにあるのかを明示し、それが社会の存続と発展にとって不可欠であることを示すことは、社会にとっても、アカデミズムにとっても有意義である。また、人文社会科学研究における研究不正の多くを占める盗用が発生する原因を明らかにし、それへの対応方法を案出することは、盗用の防止に、アカデミズム全体で対応するために不可欠である。後者については、研究期間中、多くの大学で実施した、FDにおいて伝えてきた。
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