• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

「謝罪とは何か」に関連する諸問題についての哲学的な考察

研究課題

研究課題/領域番号 18K00006
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分01010:哲学および倫理学関連
研究機関宮城教育大学

研究代表者

川崎 惣一  宮城教育大学, 教育学部, 教授 (30364988)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
キーワード謝罪 / 責任 / 人格 / 哲学 / 倫理学
研究成果の概要

本研究が明らかにしたのは、謝罪が、固有のアイデンティティを備えた諸人格が「社会のなかで共に生きる」という人間存在の根本条件を基盤として、社会的な信頼や名誉の維持ないし回復を目指して行われるものである、という事情である。謝罪の前提をなす責任の自覚は、他者たちによる非難と責任の追及とを主要な源泉としており、道徳的アイデンティティを備えた人格として「善き生」を生きることを目指す個人は、そうした責任を内在化し、謝罪を促される。以上のように、「謝罪とは何か」という問題は、人間存在の根本条件の解明を目指す哲学的人間学における根本問題なのである。

研究成果の学術的意義や社会的意義

謝罪は「社会のなかで共に生きる存在」という人間存在の根本条件に基づいたきわめて倫理的な振る舞いであるにもかかわらず、これまで、哲学的観点から包括的な仕方で考察されることがなかった。謝罪への促しは、私たちがお互いを「アイデンティティを備えた人格」として認め、互いに尊重し合うということが基盤となっており、「善き生」とは何かという根本洞察をここに見出すことができる。このように、謝罪という行為に関する哲学的な考察を深めることによって、私たちは人間存在に対する深い理解を得ることができるようになるのである。

報告書

(5件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022 2021 2019

すべて 雑誌論文 (3件) (うちオープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] 道徳的アイデンティティの成り立ちについて2022

    • 著者名/発表者名
      川﨑惣一
    • 雑誌名

      宮城教育大学紀要

      巻: 56 ページ: 91-101

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [雑誌論文] 道徳的責任は自由意志を前提とするか2021

    • 著者名/発表者名
      川﨑惣一
    • 雑誌名

      宮城教育大学紀要

      巻: 55 ページ: 53-64

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 人はなぜ謝罪するのか2019

    • 著者名/発表者名
      川崎惣一
    • 雑誌名

      宮城教育大学紀要

      巻: 53 ページ: 37-47

    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
    • オープンアクセス

URL: 

公開日: 2018-04-23   更新日: 2023-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi