研究課題/領域番号 |
18K00025
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01010:哲学および倫理学関連
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研究機関 | 大阪工業大学 |
研究代表者 |
内田 浩明 大阪工業大学, 工学部, 教授 (90440932)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | カント / シュルツェ / 『オプス・ポストゥムム』 / 観念論 / 『エーネジデムス』 / ラインホルト / 初期ドイツ観念論 / フィヒテ / シェリング / エーテル演繹 / オプス・ポストゥムム / 知識学への第二序論 |
研究実績の概要 |
当年度は、今日、『エーネジデムス』(1792)の著者として知られるシュルツェ(Gottlob Ernst Schulze)の著作のうち、我が国では殆ど扱われていない『哲学的諸学の摘要』(以下、『摘要』と略記)を中心にその内容とカント哲学との関係を探求すべく読解を試みた。研究成果としては、「カント研究会」における口頭発表がある。 二巻から成る『摘要』は、1788年に公刊された第一巻の大部分が「心理学」をテーマ(ただし一部「道徳学」も含まれる)となっているが、その叙述は感覚を基にし経験的性格を多分に帯びていること、および「アプリオリな総合判断」に重きを置くカント哲学とは相容れないことを明らかにした。また、1790年公刊の『摘要』第二巻は「形而上学」(『摘要』では「存在論」、「自然神学」、「超越論的宇宙論」に区分される)を主題としているが、すでに第一巻の段階でカントの「物自体」概念に批判的であったシュルツェは、「物自体」を前提するカント的な形而上学には否定的であることを述べようとした。 当年度の研究を通じて、『摘要』には『エーネジデムス』におけるカント批判に繋がる論点のいくつかを確認できたものの、カントの『オプス・ポストゥムム』におけるエーネジデムスに対する文言と直接結びつけることはできないことも同時に明らかとなった。
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