研究課題/領域番号 |
18K00031
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01010:哲学および倫理学関連
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
檜垣 良成 筑波大学, 人文社会系, 教授 (10289283)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | 哲学 / バウムガルテン / カント / 神学 / 神の意志 / 自由 / ノミナリズム / 自然神学 / 抽象 / 直観 / 神の知性 / 思想史 |
研究成果の概要 |
カントの神学講義を、アレクサンダー・ゴットリープ・バウムガルテンの『形而上学』における「自然神学」との関係から検討した。その成果として、道徳および宗教についてのカントの理論は、神の知性および意志についての彼の考察との脈絡においてより明瞭に理解されうるということが判明した。 また、カントの「確信」としての「理性信仰」という概念がもつ真の意味も、「真とみなすこと」としての「知」との対比において明らかにされた。理性信仰はあらゆる知よりも堅固であり、その確信こそが可能な確信の中で最大のものである。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
理論哲学、実践哲学、そして神学まで、ヴォルフ主義哲学との対決という観点で一貫してカントを研究してきたが、長年にわたってこうした観点で一貫してなされた研究は見当たらない。 また、国内でも若い研究者によるカント神学研究は現われてきているが、神学そのものへの関心からの研究であり、国外を見ても、神学のテクストはやはり神学的関心からのアプローチのものが大半を占める。本研究は、あくまでも人間理解の対称軸として、カントの神学を検討したものであり、その成果は、宗教に特段の関心をもたない人々にとっても十分意義のあるものとなった。
|