研究課題/領域番号 |
18K00037
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01010:哲学および倫理学関連
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
西村 高宏 福井大学, 学術研究院医学系部門, 准教授 (00423161)
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研究分担者 |
近田 真美子 福井医療大学, 保健医療学部, 准教授 (00453283)
田村 恵子 京都大学, 医学研究科, 教授 (30730197)
孫 大輔 鳥取大学, 医学部, 講師 (40637039)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 臨床哲学 / 哲学プラクティス / 哲学対話 / 哲学カフェ / 医療現場 / 緩和ケア / 精神医療 / 在宅医療 / がん看護 / 医療人類学 / 哲学プラクティス(哲学実践) / 精神保健 / 災害医療 / 終末期医療 / イタリア / みんくるカフェ |
研究成果の概要 |
本研究では、各診療科にあわせた哲学対話実践モデルの構築、さらにはその具体的な効果検証を可能にすべく、緩和ケア領域を中心にさまざまな実践および理論的なアプローチを重ね、医療現場における哲学的対話実践のための基盤モデルおよび哲学対話シートの作成を成し遂げた。くわえて、医療現場における哲学対話の効果検証を行うために、教育学における変容的学習尺度、心理測定尺度、さらには哲学対話実践による「探求のコミュニティ」維持のために作成された質問項目をもとに新たな評価基準も作成した。それにより、医療・ケア領域における哲学対話の効果測定にはこの評価基準が参照され、後続する他の研究に大いに貢献するものと思われる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
医療技術の急激な発展や超高齢社会の到来などに伴い、医療現場では今、医療従事者や患者、そして家族に関わりなく全ての者がそのつど自らの死生観や人生観、老い観、専門職者観などといった様々な価値観の問い直しを迫られる状況にある。医療・ケアを取り巻くそのような状況のなかで、1980年代以降活発になりつつある哲学プラクティスおよび臨床哲学の考え方に基づく本研究の成果(①各診療科に合わせた哲学的対話実践モデル・基盤モデル、②具体的に哲学対話の進め方をガイドする哲学対話シート、③哲学対話の効果を検証できるようにする効果尺度の作成)は、医療・ケアに携わる専門職者や患者、家族にとって大きな社会的意義をもつ。
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