研究課題/領域番号 |
18K00040
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01010:哲学および倫理学関連
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
児玉 聡 京都大学, 文学研究科, 准教授 (80372366)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 進化論 / 倫理学 / 科学史 / 倫理思想史 / 進化倫理学 / 功利主義 |
研究成果の概要 |
本研究は、「20世紀における進化思想が倫理学に及ぼした影響、及び、現代において進化論と倫理学のあるべき関係」をめぐる問いについて研究するものである。 研究実施期間を通じて、R.ドーキンスの『利他的な遺伝子』の精読を行い、進化倫理学の祖であるH. スペンサーの学説を詳細に検討した。また、社会生物学論争について、E.O.ウィルソンの『社会生物学』を中心に関係著作を検討した。その結果、「進化倫理的反実在論」というメタ倫理学上の立場や、「暴露論証」と呼ばれる議論の再検討の必要性を明らかにした。さらに、いわゆる「ヒューマニズム運動」の哲学的分析が、進化論と倫理学の関係を考える際に重要であると結論した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、進化論と倫理学の紆余曲折のある関係について、これまで十分明らかでなかったその歴史および両者のあるべき関係が明確になると考えられ、また哲学者と生物学者との間対話を実りあるものとしうるという点で、高い学術的意義を持っていると言える。
|