研究課題/領域番号 |
18K00042
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01010:哲学および倫理学関連
|
研究機関 | 神戸女学院大学 (2019-2020) 島根大学 (2018) |
研究代表者 |
川瀬 雅也 神戸女学院大学, 文学部, 教授 (30390537)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
|
キーワード | 共同体 / 文化 / 多文化性 / 間文化性 / 生の現象学 / 臨床哲学 / 精神病理学 / 宗教 / 国家論 / ミシェル・アンリ / 大塚久雄 / 真木悠介 / アンダーソン / ゲルナー / 個人 / 多文化 / コムニタス / 開かれた社会 / 我と汝 / 境界性パーソナリティ障害 / 共同性 / 多文化社会 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、共同体、文化、多文化性、間文化性などのテーマについて、社会科学的観点と哲学的観点とを横断する形で考察した。その結果、原始社会や前近代の社会から近代以後の社会への変遷の過程で、いかに共同体や共同体思想が変容してきたか、また、その変容の過程で、個人の生の次元がいかなる影響を被ったかを解明した。さらに、文化が本質的に向かう方向が、前近代から近代への社会の動向と重なるにしても、文化をその外へと開く契機は、原始社会や前近代の社会にみられた共同体思想や文化思想のうちに見いだせることを明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
昨今の国際社会の状況は、共同体や文化のあり方をめぐって、極度に錯綜した状況を呈している。近代以降の国民国家の体制が、グローバリゼーションの波のなかで綻びはじめることで、一方では、国家、共同体、社会は多文化化すると同時に、他方では、本質主義的傾向、異文化廃絶の動き、そして、社会の分断化が際立ってきている。本研究は、こうした国際的状況を背景に、あらためて共同体や文化の歴史的変遷の本質的意味を問い直すとともに、異文化の廃絶でも、また、単なる多文化の棲み分けでもない、真の多文化性、間文化性のあり方を哲学的観点に立って考察し、提示した。
|