研究課題/領域番号 |
18K00044
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01010:哲学および倫理学関連
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研究機関 | 神奈川大学 (2019-2022) 釧路公立大学 (2018) |
研究代表者 |
中村 隆文 神奈川大学, 国際日本学部, 教授 (40466727)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | スコットランド啓蒙思想 / 道徳感情論 / ヒューム / 正義論 / 共感 / リベラリズム / 民主主義 / スミス / ハチソン / 感覚・感情主義 / スコットランド啓蒙 / 反感 / 利他性 / 競争 / ヒューム思想 / 行動経済学 / スコットランド思想 / 正義 / 不合理性 |
研究成果の概要 |
本研究は、18世紀スコットランド啓蒙思想がいかに現代思想に影響を与えたものであるかを思想史的かつ分析哲学的に分析・検証するものである。研究期間の途中でコロナ禍により学会が開催されなかったり研究が中断することもあったが、期間中に国際ヒューム学会(Hume Society)に三回出席し、うち一回は司会を務めるなど、海外研究者との今後の連携につながる活動をしたほか、2021年には日本法哲学会年次大会のワークショップで報告を行い、その内容と関連したスコットランド啓蒙思想の意義を、2022年に上梓した『物語スコットランドの歴史』に組み込むなどし、一定の成果を上げたといえる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
思想史だけでなく、実際の社会生活においても「理性的であること」が強く求められ、共感や感情といった要素はノイズとして捨象されてきたように思われる。しかし、欧米ではすでに司法における感情的要素の積極的意義を唱えられているし、経済学においても行動経済学のように人間の感情的で不合理な面に着目した研究がなされている。 本研究では、その先駆的事例として18世紀のスコットランド啓蒙思想、とりわけデイヴィッド・ヒュームの道徳感情論を分析し、それが残した影響とともに、思想史においてその重要な部分が一部捨象されてきた点を指摘し、現代的観点においてそれがどのような意義をもつものであるのかを論じた。
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