研究課題/領域番号 |
18K00047
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01010:哲学および倫理学関連
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研究機関 | 國學院大學 |
研究代表者 |
木原 志乃 國學院大學, 文学部, 教授 (10407166)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 古代ギリシア医学 / ヒッポクラテス / 医学思想史 / 女性 / 身体 / 西洋古代哲学 / 西洋古代医学史 / 安楽死 / 脳死 / 古代医学思想 / 古代ギリシア哲学 / レトリック / 病と健康 |
研究成果の概要 |
本研究は、古代の医学文書における女性(の身体)理解を明らかにすることが目的である。とりわけ「ヒッポクラテス文書」には、生殖、妊娠、出産に関わる女性の病について多くの情報が提供されている。まず、そこにおける女性の身体の記述を概観した上で、医師や助産師としての女性の存在を再評価した。そして医学文書においては女性の身体が自然科学的・客観的に記述されているだけでなく、ケアの倫理に基づいた視点が導入され、女性がマイノリティとして尊重されていることも確認した。また、その他にも、古代医学における安楽死や脳死の問題、ナラティブの問題、医術や体育術と関連が深い古代オリンピック等についても多角的に考察を進めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生殖論や出産や不妊などの女性の病を扱った古代ギリシア医学テキストの考察を通して、女性の身体の発見史を辿ることが本研究の目的であり、これまでに取り上げられてこなかった独自の視点である。また、本研究は古代ギリシアにおける「哲学」と「医学」の両分野の関係性に目を向け、さらには、現代のジェンダー論や生命倫理学に通じる様々な問題をも扱うものである。その点でも、本研究のテーマは分野横断的であり、従来の狭い哲学史研究に終わらない独自性、創造性を強調したい。
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