研究課題/領域番号 |
18K00052
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01010:哲学および倫理学関連
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研究機関 | 豊田工業高等専門学校 |
研究代表者 |
北野 孝志 豊田工業高等専門学校, 一般学科, 教授 (20390461)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 技術評価 / グローバルTA / 技術哲学 / TA・システム分析研究所(ITAS) / ドイツ / 日本 / 持続可能性 / 技術評価の哲学 / VSD / RRI / ITAS / ケアロボット / HRI / ぬくもり / 科学技術政策 / ドイツ連邦議会技術評価局(TAB) |
研究成果の概要 |
技術評価の哲学について、ドイツをはじめ海外のTAに関する研究を考察することを通して明らかにしつつ、日本で技術評価を進めていく上で重要な価値、例えば安全性や持続可能性といった価値を様々な技術の分野において検討した。そこでは、同じ価値として国際的に共通した普遍的な価値が志向される一方で、それぞれの文化に依存したテクノロジーの持つ価値の違いも踏まえた多元論的技術評価の考えが示された。 さらには、こうした国際的な取り組みとしてのグローバルTAにつながる課題の中で、日本独自の技術評価のあり方が考えられるとともに、文化や政治、制度の違いを超えた枠組みを目指す技術評価の哲学の可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
技術評価における価値基準を、ドイツなど海外の技術評価機関との比較で検討しつつ、安全性や持続可能性といった価値について、国際的に共通する価値基準として検討する一方、それぞれの文化に依存したテクノロジーの持つ価値について考える上で、日本独自の価値観を踏まえた多元論的技術評価の重要性が明らかになった。 このことに関連して、国家の科学技術政策と結びつく仕方で考えられていた従来の技術評価のあり方から、グローバルTAといった国際的な枠組みを考える上での課題に考察が広がり、その取り組みに参加するための日本独自の技術評価のあり方を構築することの重要性と、その際の技術哲学の貢献について明確にすることができた。
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