研究課題/領域番号 |
18K00057
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01020:中国哲学、印度哲学および仏教学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
大島 智靖 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 研究員 (60626878)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ヴェーダ / 古代インド / 婆羅門 / 祭式 / ソーマ祭 / 潔斎 / ディークシャー / アグニシュトーマ / 儀礼 / フィールドワーク / サーマン / 現代インド / シュラウタ・スートラ / ヴァードゥーラ / シュラウタスートラ / 学派 / ブラーフマナ |
研究成果の概要 |
本研究では、古代インド・アーリヤ人が伝えてきたソーマ祭、その基本形とされるアグニシュトーマと呼ばれる大規模ヴェーダ・シュラウタ祭式の冒頭儀礼を、ヴェーダ文献を基にして再構築することを試みた。殊に、近年新資料として注目されているヴァードゥーラ学派のシュラウタ・スートラを含めた潔斎儀礼の行程を、ヤジュルヴェーダ諸学派との比較により初めて明らかにした。ソーマ祭の概観に新たな視点を加えるとともに、ヴェーダ文献学全体のテーマであるシュラウタ祭式文献の編集と相互発展の歴史を解明する上で、一研究材料を提供した。また現代に継承されるアグニシュトーマを映像に収めることに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
古代インドの遺産であるヴェーダ祭式の再構築は、古代のみならず、異文化理解・共生思想の点で現代インドを理解し、付き合っていく上でも根幹となるべきものである。各儀礼が持つ神話と意義解釈は、後代にヒンドゥー教・仏教・ジャイナ教において確立する輪廻思想に大きく関わっており、アグニシュトーマの中で熟成した死生観を解明することは、アジアにおける輪廻思想の源泉を探求することに等しい。また、現代に至るまで継承されているアグニシュトーマを映像に保存し、近代のマニュアルと共に研究することはインド文化の変容と継続の歴史を明らかにする一助となるはずである。
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