研究課題/領域番号 |
18K00059
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01020:中国哲学、印度哲学および仏教学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
護山 真也 信州大学, 学術研究院人文科学系, 教授 (60467199)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ダルマキールティ / プラジュニャーカラグプタ / ジュニャーナシュリーミトラ / ヨーガ行者の直観 / プラマーナ / 四聖諦 / 全知 / 四諦 / 不二知 / 仏教認識論 / 苦諦 / 結果相似 / ヤマーリ / 宗教的経験 / 全知者 / 独自相 / 知覚 |
研究成果の概要 |
本研究は,プラジュニャーカラグプタの『認識論評釈荘厳』(『認識論評釈』第3章第281―286偈への注釈個所)とジュニャーナシュリーミトラの『ヨーガ行者の確定』に関するテキスト校訂と訳注研究を通して,①前者によれば,ヨーガ行者の直観における〈欺きのなさ〉は〈他の認識手段と齟齬をきたさないこと〉を介して全知者論につながる要素があること,②後者によれば,ヨーガ行者の直観の対象が独自相とされることの背景には〈アディヤヴァサーヤ〉の働き,属性と属性保持者の無区別性,〈他者の観点〉の導入という三点があり,それらはダルマキールティとプラジュニャーカラグプタの議論に淵源があることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は,これまで十分な研究がなかったプラジュニャーカラグプタ著『認識論評釈荘厳』「ヨーガ行者の直観」箇所およびジュニャーナシュリーミトラ著『ヨーガ行者の確定』のテキスト校訂・訳注研究を完成させたことにある。いずれも写本や関連資料の精査を踏まえた原典研究として今後の参照に耐える資料的価値をもつ。また,ヨーガ行者の直観は仏教に特有の知覚経験であり,その原典資料の公開は,宗教哲学・東西知覚論の比較考察に関心をもつ人々に役立つものとなろう。
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