研究課題/領域番号 |
18K00063
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01020:中国哲学、印度哲学および仏教学関連
|
研究機関 | 大正大学 |
研究代表者 |
種村 隆元 大正大学, 仏教学部, 教授 (90401158)
|
研究分担者 |
SHAKYA Sudan 種智院大学, 人文学部, 教授(移行) (60447117)
VASUDEVA S 京都大学, 文学研究科, 教授 (10625594)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | インド密教 / アーヴェーシャ / 憑依 / 『真実摂経』 / アーヴェーシャ(憑依) / 実践 |
研究成果の概要 |
本研究課題では,個人的瞑想実践や公共分野における諸儀礼に通底する原理としてのアーヴェーシャ(憑依)の内容や機能に関して,中期インド密教を代表する経典である『真実摂経』およびその註釈文献等を精査することにより以下の点を明らかにした.(1) アーヴェーシャは実践者の身体,とりわけ心臓に仏あるいは仏の智が入ることを中核とする.(2) 『真実摂経』の説く4種類の印は,アーヴェーシャを引き起こすための手段として機能する.(3) 現世利益的実践(宝蔵の発見,病気治療など)にもアーヴェーシャの技法が応用されている.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題により,これまで注目されてこなかったアーヴェーシャ(憑依)が密教実践の中核(の1つ)をなすことが明らかになるとともに,仏教を「理性を超えたもの」から研究する視点を与えたことは,今後の当該分野の研究にとって意義深いことであると考えられる.また,時代的に離れた人々の感性に触れることで,現代人の精神世界を豊かにするための一視点を得たことは,社会的にも意義あることであると思われる.
|