研究課題/領域番号 |
18K00066
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01020:中国哲学、印度哲学および仏教学関連
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研究機関 | 身延山大学 |
研究代表者 |
槇殿 伴子 身延山大学, その他部局等, その他 (40720751)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | マニ・カンブン / 観自在信仰 / 六字真言 / 五無間業 / 自心仏 / チェンポ・スム / ヴェッサンタラジャータカ / カーランダヴューハスートラ / 観自在菩薩 / 如来蔵 / チェンポスム / 浄土教 / 埋蔵経 / ソンツェンガンポ / ゾクチェン / 極楽浄土 / チベット仏教 / 建国神話 / 観音信仰 / 仏教前伝期 / ソンツェンガンポ王 / 埋蔵経典 / 観音菩薩信仰 / 前伝期 |
研究成果の概要 |
論文8本、口頭発表6本,書籍1点である。詳細は「『マニ・カンブン』の木版印刷版について」『佛教学』59,「チベット埋蔵経典『マニ・カンブン』における初期仏教についての記述」『パーリ学仏教文化学』32,「ネパールにおけるフィールドワーク」『身延論叢』24,『『マニ・カンブン』における「ヴェッサンタラジャータカ」』(『日蓮学』3), 『マニ・カンブン』における如来蔵思想(印度學佛教學研究69(2)などである。印度学佛教学会、日本宗教学会、国際チベット学会で口頭発表を行った。『チベット建国説話と観自在信仰ー『マニ・カンブン』「偉大なる歴史章」を中心にー』(起心書房)を刊行した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は(1)現在伝わる『マニ・カンブン』の木版印刷版のうち6版の比較研究を初めて行ったこと、(2)チベット土着の埋蔵経典に説かれた観自在信仰の教えの諸相の解明を行ったことである。教義面では、説示される浄土教の特徴、六字真言による五無間業の滅、如来蔵思想、自心仏の教えを指摘した。引用された『大乗荘厳宝王経』の役割の解明を行った, 自心仏と即身成仏の教えの源流を探ることにより、チベット密教(チェンポ・スム)と日本密教の接点が見出され、前伝期チベット仏教の思想を再構築できるきるのではないかと考える。本研究が新たな学問領域の開拓につながることが期待されることが社会的意義である。
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