研究課題/領域番号 |
18K00069
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01020:中国哲学、印度哲学および仏教学関連
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研究機関 | 龍谷大学 |
研究代表者 |
桂 紹隆 龍谷大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (50097903)
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研究分担者 |
五島 清隆 龍谷大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (00771825)
早島 慧 龍谷大学, 文学部, 准教授 (70801372)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 清弁(Bhaviveka) / 陳那(Dignaga) / 月称(Candrakirti) / 般若灯論 / 仏教論理学 / 論証式 / 帰謬法 / 清弁 (Bhaviveka) / 陳那 (Dignaga) / 中観思想と論理 / 般若灯論観誓注 / 掌珍論 / 中辺分別論安慧釈 / 正理門論 / 中観心論 / 清弁(BhAviveka) / 中辺分別論安慧注 / 陳那(DignAga) / 清弁 / 陳那 / 因明入正理論 / 安慧 / 中辺分別論複注 / 空性論証 |
研究成果の概要 |
大乗仏教思想史において「中観派」を最初に標榜したとされる清弁(Bhaviveka 6世紀)は、仏教論理学を確立した陳那(Dignaga 5-6世紀)の影響下に「一切の存在は空である」という主張を論証式を用いて積極的に論証しようとして、帰謬論証のみを認める月称(Candrakirti 7世紀)によって厳しく批判された。本研究は、清弁の『般若灯論』に見られる論証式をすべて精査し、彼が「遍充理論」を含めて陳那の論理学に精通していること、唯一の重要な差異は「勝義としては」という限定句を「主張命題」に導入したことであることを明確にした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
清弁と陳那の論証方法の比較研究はこれまで十分に為されてきたと言えない。本研究により、六世紀インドを代表する仏教思想家の方法論(論理学)の実態が解明され、インド仏教思想史の一断面がより明らかになった。 国際仏教学大学院大学の斎藤明教授、浙江大学の何歓歓教授、ボストン大学のエッケル教授などとの国際共同研究を遂行することにより、日米中の学術交流の推進に貢献した。 若手研究者や大学院生のために、仏教論書の原典を読む研究会を定期的に行ない、彼らの研究活動を支援することにより、我が国におけるインド仏教研究のレベルアップに努めた。
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