研究課題/領域番号 |
18K00071
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01020:中国哲学、印度哲学および仏教学関連
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研究機関 | 神戸女子大学 |
研究代表者 |
狩野 恭 神戸女子大学, 文学部, 客員研究員 (70204592)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | アビダルマ / アートマン / 集合(samghata/samudaya) / プドガラ / サーンキャ / プルシャ / 原子論 / ヴァイシェーシカ / 集合体 / 目的論 / ドラヴィア / 破我品 |
研究成果の概要 |
研究課題の内容についての具体的成果は以下のようなものである。(1)『アビダルマ・コーシャ・バーシャ』をはじめとするアビダルマ文献の関連個所の解析については、オーストリアアカデミー前所長故クラッサー博士の追悼記念論集に長編の英文論文(約40ページ)にまとめ投稿した。すでに最終校正は終了しており、2023年夏前には出版される予定である. (2)『タットヴァ・サングラハ』冒頭の4つの章の校訂テキストと和訳、訳注については、2つの章についてはほぼ完成し近く発表予定である。他の2章について、また、(3)『プラマーナ・サムッチャヤ』(4)『ニヤーヤ・マンジャリー』についても現在発表の準備を行っている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、インド思想史における仏教と仏教以外のブラフマニズム諸派との存在論をめぐる論争の萌芽的段階を解明することを目的とした。この論争は、要素の集合によって存在が成り立っており、それゆえあらゆる存在は無常であるとする仏教徒に対して、それら要素の主体、その目的となる存在など、恒常な存在を認めようとする諸派との論争として開始される。アビダルマ文献にはその萌芽的かつ本質的論争がみられるが、これまで、この問題を体系的に取り上げた研究はなかったといってよい。その意味で、本研究はこの問題を整理して解明することでインド思想史上の重要な問題の初期の様相を解明するものとして重要な意義を有するものと思われる。
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