研究課題/領域番号 |
18K00073
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01020:中国哲学、印度哲学および仏教学関連
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研究機関 | 公益財団法人東洋文庫 |
研究代表者 |
會谷 佳光 公益財団法人東洋文庫, 研究部, 研究員 (50445714)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 『大正新脩大蔵経』 / 「増上寺報恩蔵本」 / 酉蓮社 / 書誌学 / 嘉興蔵 / 『大正新脩大蔵経勘同目録』 / 脚注 / データベース(IIIF・TEI) |
研究成果の概要 |
『大正新脩大蔵経』とその底本・校本に用いられた酉蓮社本の比較を通して、『大正蔵』編纂の実態解明に取り組み、下記の成果を得た。 『大正蔵』は従来の指摘の通り底本・校本の再現性・正確性の点で問題があるだけでなく、『大正蔵』自体も版によって様々な異同があり、校定が必要である。『大正蔵』巻末略符の分析を通して、初版の第28回配本(第33巻)で、古写本を用いた校訂大蔵経から、江戸時代の刊本を使った大蔵経へと質的な転換を果たしていたことを明らかにした。上記の問題点、研究成果を活用して、「『大正新脩大蔵経』底本・校本データベース」と「酉蓮社(旧増上寺報恩蔵)蔵嘉興版大蔵経目録データベース」を構築して公開した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で行った『大正蔵』の凡例の分析研究と「『大正新脩大蔵経』底本・校本一覧データベース」の構築によって、いま手にしている『大正蔵』がいつの配本で、なにを底本・校本に用い、どのような方針・背景のもと編纂校合されたものかを踏まえた上で、より有効に利用することが可能となった。また『大正蔵』に誤脱等が多いことはよく知られているが、その版の違いが意識されることはなかった。これはWeb上で使われるようになった現在でも変わりない。しかし、初版の和装本と洋装本にも印刷状態に起因したテキストの異同があり、洋装本を補訂した再刊本、再刊本のリプリントである普及版との間にも様々な異同があることを明らかにした。
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