研究課題/領域番号 |
18K00077
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01030:宗教学関連
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研究機関 | 清泉女子大学 (2019-2023) 南山大学 (2018) |
研究代表者 |
鶴岡 賀雄 清泉女子大学, 文学部, 非常勤講師 (60180056)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | Mysticism / Spain / Christianity / Modernity / 神秘主義 / キリスト教 / スペイン / 近代性 / 影響史 / 十字架のヨハネ / ルイス・デ・レオン / ライモン・パニカー / スペイン神秘主義 / 影響作用史 / 詩的言語 |
研究成果の概要 |
十六・十七世紀のスペインで展開したスペイン神秘主義は、二十世紀になって新たに評価され、キリスト教、ひいては宗教の枠を越えて、現代の思想や芸術に大きな影響を与えた。本研究は、おもに二十世紀以降の研究者、思想家が、アビラのテレジア、十字架のヨハネら、スペイン神秘主義の代表者の著作をどう受容したかを解明し、それによって、この思想潮流がもつ現代的創造性を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
キリスト教を国是としていた十六・十七世紀のスペインで展開したスペイン神秘主義は、当時のカトリック的世界観にもとづき、キリスト教の用語で語られた思想であり実践だが、二十世紀に入って高く評価されたときには、狭義のキリスト教の枠を越え、「宗教」の枠も越えて、人類にとって普遍的な意義のある思想として受容され、創造的読解の対象となった。そうした受容の諸相を解明することで、カトリシズムの世界観の中に囲い込まれていたこの思想潮流が潜在的に有している豊かな可能性を取り出し、伝統宗教が総じて力を失いつつあるいわゆる「ポスト宗教」的状況下で、新たに活用しうる人類の知的遺産として提示した。
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