研究課題/領域番号 |
18K00093
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01030:宗教学関連
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研究機関 | 天理医療大学 |
研究代表者 |
山本 佳世子 天理医療大学, 医療学部, 講師 (10625445)
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研究分担者 |
谷山 洋三 東北大学, 文学研究科, 准教授 (10368376)
打本 弘祐 龍谷大学, 文学部, 准教授 (20769129)
森田 敬史 龍谷大学, 文学部, 教授 (40821913)
葛西 賢太 上智大学, グリーフケア研究所, 准教授 (00281014)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 宗教的ケア / スピリチュアルケア / 非信者 / 無宗教者 / 病院付き宗教者 / チャプレン / ビハーラ僧 / 死生観 |
研究成果の概要 |
本研究は、病院付き宗教者による非信者に対する宗教的ケアの実態と、それがいかに「ケア」になりうるかを検証した。実態調査として、宗教者が活動していると想定される国内470の医療施設を対象とした質問紙調査を行った。 また、2つのキリスト教系病院、2つの仏教系病院、2つの新宗教系病院の計6つの宗教系病院で活動する宗教者にインタビュー調査を行い、非信者に対してどのような宗教的ケアを行っているのかを尋ねた。それぞれの施設によって特徴ある活動がなされており、自宗教をどの程度前面に出すのか、他宗教にどの程度配慮するのかにおいて、違いがあった。それは宗教の違いだけでなく、施設の考え方の違いにもよることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
病院で活動する宗教者がどのような活動を行なっているかについての報告はこれまでもあったが、キリスト教系病院に偏っており、仏教系や新宗教系の病院で活動する宗教者についての調査は少ない。また、非宗教者へのケアに焦点を当てたものはなかった。多死社会を迎える中で、病院における宗教者のケアへの期待は大きい一方、宗教への警戒心も多くみられる。そうした中で、多くの特定の信仰を持たない患者に対して、宗教者が多様な「布教とは異なる宗教的ケア」を行なっていることを明らかにした本研究の社会的意義は大きい。また、死にゆく患者の宗教的ニーズより、日本人の死生観の一端を明らかにしたことによる学術的意義も大きいと言える。
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