研究課題/領域番号 |
18K00099
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01040:思想史関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高久 恭子 (中西恭子) 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 研究員 (90626590)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 新プラトン主義 / 古代ローマ宗教史 / 古代末期地中海世界 / 初期キリスト教 / 西洋古典受容史 / 生きられた宗教 / インテレクチュアル・ヒストリー / 学知と宗教知 / 古代ローマ史 / アダプテーション / 古典受容史 / 初期キリスト教史 / 宗教と文学 / ジェンダー / 古代末期地中海世界の宗教史 / キリスト教古典受容史 / 詩歌と宗教 / 近現代日本語詩歌 / 宗教学理論 / アクター・ネットワーク理論 / 宗教現象学 / 歴史叙述 / 近代的学知と宗教 / 古代ローマ宗教 / 古典の受容 / 宗教史叙述 / カトリシズムの近代化と「新しい神学」 / 宗教と芸術 / 西洋古代宗教受容史 / 神話の継受 / 古代地中海世界 / 古代末期の地中海世界宗教史 / 古代末期地中海世界の諸宗教とその受容史 / 神話論・宗教論 |
研究成果の概要 |
この研究プロジェクトでは、プロティノスから偽ディオニュシオス・ホ・アレパギテースに至る古代末期の新プラトン主義者と同時代のキリスト教著作家たちの論考にみられる「過去の父祖たちの宗教」としての「ヘレニズム・ローマ宗教」への関心のありかたと、それに対置される宗教史・宗教現象への共通の関心としての来るべき宗教像を明らかにすることである。ここでは、たとえばアウグスティヌス『神の国』にみられるようなキリスト教側のヘレニズム・ローマ宗教像やキリスト教の外側にある哲学像への批判と、新プラトン主義者から見た神々と人間の互恵的な関係にもとづく「父祖たちの宗教」とその究極の形態としての神働術への論争を分析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ローマ帝国のキリスト教保護政策下において、在来の多神教を前提とする宗教や思想の姿が宗教的帰属を超えて改めて反省と考察の対象とされると同時に、キリスト教指導者によって生活規範が当時の偏見と実験的対応含みで形成される過程を明らかにし、それらの後世における受容の過程を明らかにすることで、古代末期地中海世界宗教史の動態研究とその受容史研究に新たな視角を提供し、現代における古典の濫用に警鐘を鳴らす契機をもたらすことができる。
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