研究課題/領域番号 |
18K00102
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01040:思想史関連
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研究機関 | 釧路公立大学 |
研究代表者 |
藤田 祐 釧路公立大学, 経済学部, 准教授 (90710830)
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研究分担者 |
崎山 直樹 千葉大学, 国際教養学部, 准教授 (10513088)
小田川 大典 岡山大学, 社会文化科学研究科, 教授 (60284056)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 教養 / 一般教育 / 大学 / アイルランド / ハクスリー / イギリス思想史 / 国民 / 政治思想 / 知性 / 教育 / 啓蒙 / ニューマン / 文芸的公共性 / アイルランド問題 |
研究成果の概要 |
長い18世紀から現代にいたる転換期となった19世紀のイギリスでは、様々なコンテクストで教養と一般教育の思想が議論された。産業化、民主化、公教育の拡大が進む中で、精神の内面を涵養することを目指す教養教育が重視されるようになり、その理念として「教養」概念が形成されていく。また、国内に組み込まれたばかりのアイルランドを、特にカトリック住民を、連合王国における相互関係という観点から包摂する試みの一環として、新しい一般教育が目指された。世紀末にいたる時期には、科学技術の進展に伴って、科学教育を含めた教養教育の理念が主張され、帝国主義列強間の競争に資するという観点から科学技術教育が論じられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
初期近代から現代にいたる過渡期と捉えられる19世紀イギリスにおける教養と一般教育の思想を考察することは、教養の再考が迫られている現代の日本に対しても示唆を与えられる。特に、新しい公教育が制度化されていく過程でどのようなコンテクストで教養と一般教育の思想が議論されていたかを探究することは、公教育の見直しが進められて久しい現代の日本における教養と一般教育を考える上でも意義深い研究となる。また、19世紀イギリスにおける様々なコンテクストをふまえて、当時の教養と一般教育の思想に関する議論を分析する研究は、思想史研究の方法論にも貢献することが期待される。
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