研究課題/領域番号 |
18K00110
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01040:思想史関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
小野 文 慶應義塾大学, 理工学部(日吉), 教授 (00418948)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | バンヴェニスト / 言語思想 / 発話行為 / 言語学の概念形成 / バンヴェニストの言語思想 / 哲学からの影響 / 精神分析からの影響 / 話す行為と主辞の関係 / 中動態 / 「話す」行為・経験 / ソシュールとバンヴェニスト / 言語学的概念と翻訳 / ことばにおける主体性 / 言語思想史 / 話す行為 |
研究成果の概要 |
エミール・バンヴェニストは1945-1950年にかけて、コレージュ・ド・フランスにおいて制度語彙に関する講義を行っている。今回の資料調査では、この講義の準備ノートのなかに、「話すparler」という動詞、あるいは「言葉paroles」に関する語彙のノートを多数見いだした。発話行為に関する一般言語学的な考察が1960年代後半に深められるという一般的な見方に反して、草稿のなかではすでに1940年代後半から「話す」行為への思索が見られるということである。その思索は、60年代後半に見出せるものよりもはるかに深く、多様な側面を見せている。本研究の成果は、複数の研究論文と一本の学会発表において公表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、フランスが生んだ20世紀最大の言語学者といわれるエミール・バンヴェニスト(1902-1976)の言語思想を辿り直し、とくに彼の比較言語学研究の草稿資料を調査・考察することから、それに新しい光を当てようとするものである。中心となるのは、彼が「話す」という動詞をどのような行為として捉えていたか、という問いになる。この「話す」という概念に注目することで、これまで別々のものとして捉えられていたバンヴェニストの一般言語学と比較言語学を繋ぐことができるからである。
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