研究課題/領域番号 |
18K00113
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01040:思想史関連
|
研究機関 | 大阪工業大学 |
研究代表者 |
上久保 敏 大阪工業大学, 工学部, 教授 (20309173)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | 日本文化講義 / 思想善導 / 教学刷新 / 大倉邦彦 / 山田孝雄 / 平泉澄 / 田辺尚雄 / 日本音楽論 / 日本精神論 / 神宮皇學館大学 / 中柴末純 / 倉野憲司 / 教学局 / 大倉精神文化研究所 / 国民精神文化研究所 / 私立大学 / 私立専門学校 / 日本諸学振興委員会 |
研究成果の概要 |
文部当局によって進められた戦時期における教学刷新事業の具体的一面や思想善導の実態を明らかにするために、帝国大学や官立の大学・高等学校・専門学校等の文部省直轄諸学校や私立の大学・高等学校・専門学校で昭和11~20年度に実施された「日本文化講義」の全容解明を試みた。 まず、日本文化講義に関する実施事例を幅広く収集することにより日本文化講義実施事例データベースを試作した。また、私立の高等教育機関における日本文化講義への対応を分析するとともに日本文化講義を担当した大倉邦彦、山田孝雄、平泉澄、田辺尚雄らに焦点を当て、彼らが行った日本文化講義について思想面から考察した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの日本の教育史研究において十分に言及されてこなかった日本文化講義について文部省直轄諸学校における2370件の実施事例と私立学校における216件の実施事例のデータベースを試作することを通じ、500人を上回る学者、文化人、企業家、政治家、官僚、軍人らが講師として動員されたことが示され、日本文化講義が教学刷新の一大事業と呼べる施策であったことを確認できた。 また、日本精神論者の日本文化講義の内容に着目することにより、日本精神・日本主義といった戦時下の日本において支配的であった思想が思想善導としての日本文化講義の場でどのように展開されたかが明らかになった。
|