研究課題/領域番号 |
18K00117
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01040:思想史関連
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研究機関 | 公益財団法人中村元東方研究所 |
研究代表者 |
加藤 みち子 公益財団法人中村元東方研究所, その他部局等, 主任研究員 (10306524)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 天道 / 陰陽道 / 道教 / 韓国 / 琉球 / 吉田神道 / 天 / シンクレティズム |
研究成果の概要 |
本研究は、古来我が国に広く行われ、現在でもよく知られている「天道信仰」について、日本のみならず東アジア思想との影響関係を跡付けることを目指す試みである。日本における「天道」といえば、現在は「おてんとうさま」を太陽と考えることが多いが、調査によれば単なる太陽ということではなく、神道・仏教・陰陽道・道教などの複合的な宗教概念であることが浮かび上がってきた。とりわけ道教や陰陽道などとの関連を調査していくうちに、琉球の「天道」祭祀や大陸の「天道」観念の影響が顕著であることが明らかとなった。特に天道信仰のルーツを沖縄(琉球)から大陸へと遡及して跡付けた点が大きな収穫である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
天道という宗教観念は、わが国で「お天道さま」として通常概念として流布しているが、その思想的実体については、必ずしも明確であるとはいえない。本研究は、その思想的実体を明らかにするため、民俗学的フィールドワーク、思想史学的文献資料の解読、哲学的概念分析等の方法を横断的に駆使することで、従来は不明確であったその「宗教複合」としての思想の内実を明らかにし、さらに、大陸との関係を浮かび上がらせることによって、SDG’sへの世界的取り組みから、多文化共生研究が活性化している現在、我が国の宗教思想のグローバルな位置づけを再定位することに貢献できる。
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