研究課題/領域番号 |
18K00118
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01050:美学および芸術論関連
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研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
福江 良純 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (30710751)
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研究分担者 |
山田 修 東京藝術大学, 大学院美術研究科, 特任教授 (30571723)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 石井鶴三 / 島崎藤村 / 木彫 / 近代彫刻 / 木取り / イサム・ノグチ / 木曽馬 / 木曽教育会 / 造型論 / 立体概念 / 基本形 |
研究成果の概要 |
本研究では、彫刻家石井鶴三の木彫代表作「島崎藤村先生像」制作事業に残された、石膏原型2体、木彫2体、木片約130個より3Dデジタル形状計測データを採取し、実測に基づく制作工程の再現に向けた環境が整備された。また、制作工程記録写真(約163枚)、教育会機関誌『木曽教育』、『信濃教育』に収められた言説、イサム・ノグチに渡された英文解説冊子“My present to memory”および、派生的事業である木曽馬像関係資料など、藤村像事業に関連する一切を調査し、3年の研究期間内に7件の成果物を得た。今後、デジタル形状データはCGアニメーションシステムとして構築され、制作工程の再現が目指される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究においては、これまで未検証であった2体の木彫、2体の石膏原型、現存する全木片、写真資料を整理、記録した。作品群、木片群、については3Dデジタル形状計測を行い、実測に基づく制作工程再現(CGによる)に向けた基礎条件を整備した。これにより、藤村像制作事業が表す近代木彫の原理的なものが、広く学術上に共有される環境が整った。また、藤村像の制作手法をキュビスムと評したイサム・ノグチは、その制作工程写真と英文解説を本国に持ち帰ったが、ここに関わる本研究の造形論的考究は、ブランクーシ、ジャコメッティらと石井との比較検証を可能とし、総じて近代彫刻の原理を世界的視座から浮かび上がらせる画期的意義を有す。
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