研究課題/領域番号 |
18K00127
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01050:美学および芸術論関連
|
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
寺内 直子 神戸大学, 国際文化学研究科, 教授 (10314452)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
|
キーワード | 雅楽 / 近代 / 中央 / 地方 / アイデンティティ / 地域性 / 尾張 / 三河 / 神楽 / 美濃 / 名古屋 / 舞楽 / 中央と地方 |
研究成果の概要 |
この研究は、文化伝承の「中央」から「地方」への伝播、「地方」への定着と維持、「地方」の独自性の創出の問題を、宮廷芸能の雅楽を例に考察するものである。具体的には、関西と近いが、独立した気風と経済力を持つ名古屋圏の雅楽を例に、「中央」から伝播・定着した雅楽が、地域の特性や歴史的背景を反映しつつ、その伝承や社会的意義を継続 、あるいは変化させてきたのか(変化し続けているのか)を、歴史的史料と関係者への聞き取り調査、現地の行事の取材によって検証した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的な意義は、歴史的には関西の禁裡楽人、現在では東京の宮内庁楽部のモノポリー的な文化と思われている雅楽の伝承が、実は古くから中央以外の地域でも伝承、実践され、地域の実情に合わせて様々に変容、解釈されてきたことを実証的に明らかにした点にある。また本研究を貫く、「複数の雅楽伝承」に対する開かれた寛容な視点は、今後の雅楽伝承の存続と発展に大きく寄与するという点で、社会的に重要な意義を帯びている。
|