研究課題/領域番号 |
18K00128
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01050:美学および芸術論関連
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研究機関 | 奈良教育大学 |
研究代表者 |
劉 麟玉 奈良教育大学, 音楽教育講座, 教授 (40299350)
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研究分担者 |
徳丸 吉彦 聖徳大学, 音楽学部, 名誉教授 (00017138)
福田 千絵 お茶の水女子大学, グローバルリーダーシップ研究所, 研究協力員 (10345415)
小塩 さとみ 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (70282902)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 日本伝統音楽 / 植民地台湾 / 三曲 / 台湾神社祭 / 三味線音楽 / 箏曲 / 邦楽 / 殖民地台湾 / 昭和期(1926-1945) / 伝統音楽教育 / 検番 / ラジオ番組 / 昭和期 / 放送番組 / 伝承 / 音楽史 |
研究成果の概要 |
本研究課題を通して、第一に、植民地台湾における日本の伝統音楽の伝承について明らかにし、その成果を学会で発表するとともに、論文や記事にまとめ日本国内へ発信した。第二に、新聞や雑誌記事から収集した情報をデータベース化し、台湾中央研究院GISセンターの学術サイトを通じて発信した。第三に、これらの成果を台湾と韓国の研究者と共有するために、2つの国際コロキウムを英語で実施した。これにより、植民地朝鮮における日本の伝統音楽の伝承に関する比較研究の舞台が整い、国際的な議論が促進された。最終的に、研究代表者、研究分担者、研究協力者が4本の英語論文を台湾の学術誌の特集号に投稿した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題を取り扱う日本人・台湾人研究者がまだ少なく、研究成果もほとんど見当たらない。今までその歴史さえ意識しなかった日本人と台湾人も多いであろう。本研究成果を日台へ発信することによって、日本伝統音楽が台湾で伝承された歴史が認識される契機となり、その歴史の一部を補うことができる。また、韓国と台湾の研究協力者の研究成果を通して、植民地朝鮮と台湾という二つの「外地」における日本伝統音楽の伝承と文化的政策の異同も見えてきた。さらに、英語を用いて論文を執筆し、台湾の学会誌に投稿することによって、19世紀から20世紀にかけての東アジアの複雑な音楽様相を、台湾を含む外国の人々に伝えることができる。
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