研究課題/領域番号 |
18K00134
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01050:美学および芸術論関連
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研究機関 | 広島大学 (2019-2023) 広島市立大学 (2018) |
研究代表者 |
関村 誠 広島大学, 人間社会科学研究科(総), 教授 (20269583)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 感覚 / 痕跡 / 刻印 / 型 / 形 / 感性論 / イメージ |
研究成果の概要 |
本研究では、プロティノス『エンネアデス』の感覚に関わる諸議論における印影や痕跡の位置づけとそれらが魂と肉体の関係において果たしている役割について考察し、感覚的把握とそれに触発された知的機能の諸局面における現れの受容や情動をめぐる議論展開の独自性を見極めることを目的とした。その上で、肉体と区別される非受動的魂がいかにして肉体に生を与えているのかという観点から、魂が自らの痕跡を肉体に送り出して魂と肉体の関係に寄与している機能の特殊性を明確化することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
像を受容し創造する魂の受動的・能動的働きと、それらの働きを方向づけ、像とその源泉とのつながりを指示する痕跡の働きについてのプロティノスの議論を考察することで、人間の魂の機能において知性面と感性面の働きが連動していることを見極めて、その動態の側面に着目することから身体への関わりも含めて解釈を遂行することができた。それは、感性と知性とが区別されるものでありながら、知覚や認識において協働しているという人間精神の活動様態を究明する基盤ともなりうる。
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