研究課題/領域番号 |
18K00135
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01050:美学および芸術論関連
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研究機関 | 沖縄県立芸術大学 |
研究代表者 |
高瀬 澄子 沖縄県立芸術大学, 音楽学部, 教授 (60304565)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 音楽論 / 琉球古典音楽 / 日本音楽史 |
研究成果の概要 |
『歌道要法』とは、道光25年(1845)、歌三線の安富祖流の祖、安富祖正元(1785-1865)によって著された音楽論の一種である。本研究では、主に次の2点を明らかにした。(1) 現存する『歌道要法』の諸本を調査し、二系統の本文の先後関係を考察した。年代的には、「長い本文」が先行し、その後、「短い本文」が現れた可能性が高い。(2) 先行研究に基づき、中国の戯曲の書である『顧誤録』(1851刊)の「学曲六戒」と、『歌道要法』との相互関係を考察した。『歌道要法』の「長い本文」を参照すると、戯曲よりむしろ中国の琴の思想の要素が認められる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
『歌道要法』は、今日の琉球古典音楽の伝承者に、流派を問わず、重要視されている音楽論である。しかし、その内容については、二系統の本文の相互関係が不明であること、用語や趣旨に矛盾が見られること等、様々な問題があるにも関わらず、十分に明らかにされていなかった。本研究により、『歌道要法』のより初期の状態とその背景にある程度迫り、琉球王国末期における音楽思想の一端を窺うことができたと考えている。
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