研究課題/領域番号 |
18K00138
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01050:美学および芸術論関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
横山 千晶 慶應義塾大学, 法学部(日吉), 教授 (60220571)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | ヴィクトリア朝 / ジョン・ラスキン / 労働者大学 / モリス商会 / 大学拡張運動 / トインビー・ホール / ホワイトチャペル・アートギャラリー / パンデミック時代における芸術の意義 / 労働者教育 / ダヴコット・スタジオ / ホワイトチャペル・アート・ギャラリー / 芸術教育 / デザイン教育 / ラファエル前派兄弟団 / リベラル・アーツとしての芸術 / 創作活動と教育 |
研究成果の概要 |
本研究では19世紀イギリスの労働者教育の中での芸術教育に焦点を絞り、その内容が応用芸術やコミュニティ創造に対してどのように作用したのかについて調査した。 具体的には、労働者大学、実業工芸学校、大学拡張運動、トインビー・ホールにおける芸術教育を取り上げ、それらの中で実際に教育に関わったジョン・ラスキン、ラファエル前派、ウィリアム・モリスたちの活動を中心に当時の労働者教育の内容を調べた。そののちにそれらの教育と思想がモリス商会を中心とした応用芸術や装飾芸術にいかに影響を与えたのかを跡付けた。 最終的に19世紀の芸術教育が、21世紀のコミュニティ再生に及ぼす影響力と意義をも考察することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
19世紀のヴィクトリア朝で展開された労働者の芸術教育は、労働者大学を中心に教養教育としての芸術観を確立することによって、大学拡張運動の芸術教育に引き継がれていったのみならず、モリス商会の活動を中心とした応用芸術の社会的な意義の確立にもつながっていった。その流れは、アーツ・アンド・クラフツ運動を引き起こすと同時に、コミュニティ創成の思想にも引き継がれ、20世紀以降の創造都市の創設や社会的包摂における芸術の意義の見直しにもつながっていった。その点から、今回の研究によってポスト・パンデミック時代におけるコミュニティ再生の在り方を思考していく手掛かりが得られたことは大きな社会的意義であると思われる。
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