研究課題/領域番号 |
18K00142
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01050:美学および芸術論関連
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研究機関 | 桐朋学園大学 |
研究代表者 |
沼野 雄司 桐朋学園大学, 音楽学部, 教授 (00322470)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 現代音楽 / アメリカ音楽 / 音楽社会学 / 音楽分析 / 戦争音楽 / アメリカ現代音楽 / 戦争推進音楽 / 第二次大戦と音楽 / 第二次世界大戦 / アメリカ / 戦争協力 / 現代音楽作曲家 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、第二次大戦期のアメリカにおける、音楽による戦争協力の様態を明らかにすることである。 考察にあたっては音楽プロパガンダについて、以下の3つの視点から考察を加えた。第1に戦争に直接かかわる楽曲(行進曲など)、第2に戦争を肯定的に描いた楽曲(戦争を題材にした交響詩など)、第3に慰問に類する機能を持った音楽である。4年間の研究期間のうち3年目、4年目(2020-21年度)においてコロナ禍のためにアメリカの図書館を訪問できず、きわめて厳しい状況に陥ったが、当面得られた成果を2022年度の音楽学会で報告したのち、23年度以降には、今回かなわなかった現地での雑誌調査を行なう予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歴史的にみて、他地域の音楽の受容は多くの場合、宗教伝播か戦争をきっかけにして起こっている。ゆえに「戦争と音楽」という課題は、一見すると突飛なように見えて、実は音楽文化の根幹のひとつに触れるものといえる。本研究は、近代戦争における「戦勝国側」の音楽プロパガンダを詳細に検討する中で、音楽がどのようなかたちで戦争をバックアップし、さらには戦争を導いたかを明らかにしようとするものであり、単に音楽芸術内部の力学のみならず、広く社会一般との関係を考察対象とする点において、大きな学術的・社会的意義があるものと確信している。
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