研究課題/領域番号 |
18K00147
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01050:美学および芸術論関連
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研究機関 | 昭和音楽大学 |
研究代表者 |
羽石 英里 昭和音楽大学, 音楽学部, 教授 (70350684)
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研究分担者 |
城本 修 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 教授 (00290544)
河原 英紀 和歌山大学, 学内共同利用施設等, 名誉教授 (40294300)
萩原 かおり 昭和音楽大学, 音楽学部, 教授 (50649449)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 歌唱 / 発声・発話 / 呼吸 / 嚥下 / 音楽経験 / パーキンソン病 / 加齢 / リモート(遠隔) / 発声 / 発話 / 機能改善 / 遠隔音楽療法 / 音楽療法 |
研究成果の概要 |
加齢に伴う発声・発話、呼吸、嚥下機能低下に対する「歌うこと」の影響を、健康な高齢者とパーキンソン病の高齢者を対象に調査した。その結果、長年にわたる歌う習慣が健康な高齢者の発声・発話機能向上に寄与する可能性が示された。これらの機能向上のために今回開発された「歌唱による抗加齢モデル」は、パーキンソン病の高齢者の発声・発話機能、呼吸機能の改善を促すことが示唆された。発声音声や耳内嚥下音評価の対話的な視覚的表示方法も開発された。感染症対策としての当モデルのリモート版は、患者の自宅からのアクセスを可能とし、グループ・フォーマットでありながらリアルタイムでの個別対応も実現した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「歌うこと」が高齢者の発声・発話、呼吸機能の改善に基礎疾患の有無を問わず役立つことが示唆された。歌は高齢者にとって身近で参加しやすい活動のひとつであり、楽しみながら発声・発話、呼吸機能の低下を防ぐことができれば、健康寿命の延伸への寄与が期待できよう。嚥下機能を非侵襲的かつ簡易に評価し客観的に分析する方法は今後も検討を必要とするが、音響学的特徴をディスプレイから選択できる今回のプログラム開発は臨床活動の指標として役立つことが期待される。コロナ禍で開発したリモートでの介入プログラムは、重症化に伴い歩行困難となるパーキンソン病患者が上記の機能改善に向けた取り組みに参加することを可能にした。
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