研究課題/領域番号 |
18K00151
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01050:美学および芸術論関連
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研究機関 | 京都芸術大学 |
研究代表者 |
牛田 あや美 京都芸術大学, 文明哲学研究所, 准教授 (00468729)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | マンガ / 挿絵 / 雑誌 / 戦前 / 外地 / 朝鮮 / 漫画 / 新聞 / 少年雑誌 / メディア / 表象 |
研究成果の概要 |
戦前、日本で活躍した外地出身の挿絵家でもあり漫画家でもある金龍煥の作品の軌跡を追った。日本からの解放後の朝鮮において、最初の職業漫画家となった彼のルーツは日本への留学からはじまった。掲載された最初の作品から、1945年の朝鮮に帰るまでの日本に現存している書籍、雑誌を調査し、研究成果として発表した。これにより従来、彼の最初の作品は雑誌掲載だと思われていたが、彼の師匠である江島武夫の書籍がその前に掲載されていたことがわかった。日本への留学から、時間をあまりかけることなく、デビューしていることがわかった。 戦後の韓国での活躍は戦前の日本での作家活動が基盤であることを研究成果として発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
戦前における外地出身者による日本での活躍が、戦後自国へ戻った時の活躍につながっていることが具体的な作品を通し、証明することができた。この研究成果により、金龍煥だけでなく、外地出身者が日本でどのように勉強し仕事を得、戦後自国の文化を醸成していったかの一端になると考えている。 本研究は、韓国漫画の黎明期、過渡期、成長期の基盤となる戦前の日本の漫画史にあたるため、国を超えた相互研究となる要素が大きい。この研究により韓国のウェブトゥーン学会にて学術賞を獲得した。
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