研究課題/領域番号 |
18K00154
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01050:美学および芸術論関連
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研究機関 | 甲南大学 |
研究代表者 |
服部 正 甲南大学, 文学部, 教授 (40712419)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 障害者の文化芸術活動 / アール・ブリュット / アウトサイダー・アート / 芸術と福祉 / 障害者の創作活動 / 障害者支援 / 障害者による文化芸術活動 / 障害者芸術 / 障がい者の創作活動 |
研究成果の概要 |
本研究は、障害者の創作現場への芸術家の関与の諸相を分析することを通じて、障害者の創作活動が芸術分野における実践として評価される過程で芸術家が果たす役割を明らかにすることを目指すものだ。新型コロナウイルス感染症の影響を受け、国外での調査研究は限定的なものにならざるを得なかったが、その分、国内での調査研究を充実させ、その成果をドキュメント映像による展覧会として発表することができた。研究成果を芸術系大学での展覧会の開催という形式で公表したことによって、障害者の創作現場に若い世代の芸術家が関与する意欲を刺激することができ、一定の社会的貢献につながった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、障害者の創作活動を支援する意識と、アーティストの問題意識には親和性が高いことが明らかになった。日本では、障害者の創作物に「アール・ブリュット」などの名前を付けて、通常の美術活動とは分離して評価する傾向があるが、障害者が被っている差別や社会的困難など、障害者福祉に関する現代社会の問題の解決のために、障害者とアーティストが協働して取り組んでいる事例も増えつつある。アーティストがこの問題により積極的に関わるためには、障害者の創作活動についてあまり知識がない、あるいは関心がないアーティストにも出会いの場を提供することが重要であり、そのための提案を今回の研究では示すことができた。
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