研究課題/領域番号 |
18K00156
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01050:美学および芸術論関連
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研究機関 | 國學院大學北海道短期大学部 |
研究代表者 |
山寺 三知 國學院大學北海道短期大学部, その他部局等, 教授 (70352507)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 東南アジア / 中国音楽 / 東洋音楽 / 音楽図像学 / 日本音楽 / 楽器分類 / 正倉院 / クルト・ザックス / 太田太郎 / 画像石 / 古楽譜 / 雅楽 / 日本音楽・中国音楽 |
研究実績の概要 |
本年度は、以下の作業を行った。 ①令和4年9月・令和5年3月に、研究協力者である長谷部剛氏(関西大学教授)・山寺美紀子氏(関西大学東西学術研究所非常勤研究員)とともに、林謙三旧邸において林謙三旧蔵資料の調査・整理等を行った。②令和4年9月・令和5年3月に、長谷部剛氏・山寺美紀子氏とともに、関西大学において、すでに同大学に移管している林謙三旧蔵資料の調査、打ち合わせ等を行った。以上、①②は、科学研究費助成事業基盤研究(B)「東アジア古代歌謡の文学的・音楽学的アプローチによる双方的研究」(課題番号:21H00509。研究代表者:長谷部剛)と共同で行ったものである。③林謙三の未発表原稿「唐宋代南蛮三国(ビルマ・ジャワ・カンボジア)の楽器――特に『唐書』驃國傳とボロブドゥル浮刻の楽器に就いて――」(1945年以前に執筆。約80,000字)の翻刻を行い、公表した。この草稿は、林謙三著『東アジア楽器考』(東京:カワイ楽譜、1973年)や同『東亜楽器考』(北京:音楽出版社、1962年)の前身にあたる『東亞樂器考』(未刊行。冨山房より刊行予定であったが、1945年出版取りやめ)に収録される予定であったものである。また、この草稿は、カワイ楽譜版や音楽出版社版に収録されている「中唐代、驃国(ビルマ)貢献の楽器とその音律」「カンボジアの古代楽器について――特にアンコール・ワット及びアンコール・トムに現われた楽器を通じて――」のもとになったものであるが、それらを併せたものより長篇であり、またそれらに記載されていない情報や図像が多数含まれている。④令和2年度に作成に着手した林謙三旧蔵洋装本目録については、令和3年度は実物の確認ができなかったため中断していたが、令和4年度に実施した実地調査により、作業に進展が見られた。ただし、完成にはいたっていない。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
令和2年度・令和3年度に新型コロナウィルス流行の影響により実施を中断していた出張調査が、令和4年度には再開することができるようになったため、少しずつ遅れを取り戻している。一方、令和4年度に行った翻刻では、草稿そのものが大部であったほか、草稿に多数引用されている欧文(英・仏・独・蘭)による稀少な文献の原典確認に手間取り、完成までに予想以上に時間を要した。当初予定していたオープンリールテープのデジタル化は、実施することができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
本来は令和3年度が最終年度であったが、令和2年度と3年度に調査出張を実施することができなかったため、その遅れを取り戻すべく、計2年延長することにした。最終年度となる令和5年度も、令和4年度に続いて出張調査を実施できる見通しであり、研究の進展が期待できる。
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