研究課題/領域番号 |
18K00157
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01050:美学および芸術論関連
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研究機関 | 聖徳大学短期大学部 |
研究代表者 |
正道寺 康子 聖徳大学短期大学部, 総合文化学科, 教授 (70320702)
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研究分担者 |
森野 正弘 山口大学, 大学院東アジア研究科, 教授 (60346541)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 教訓抄 / 楽書 / 現代語訳 / 語釈 / 日本中世音楽 / 音楽伝承 / 唐楽 / 高麗楽 / 本文校訂 / 書き下し文 / 古代日本音楽 / 雅楽 / 日本古代音楽 / 校訂本文 / 楽曲 / 日本中世史 / 日本音楽史 / 日本古典文学 |
研究実績の概要 |
昨年度に引き続き、『教訓抄』の語釈・現代語訳に取り組み、『教訓抄』全10巻の現代語訳を完成させ、2024年3月に冊子2冊にまとめた。本事業を遂行するために、2023年度の前半はZoomを用いてオンラインで月に一度の検討会を設けた(4月29日、5月28日、7月2日、8月28日、9月30日)。11月5日には対面で検討会を行い、冊子の凡例や体裁を決めた。 また、研究代表者・研究分担者・研究協力者全員が『水門』31号(勉誠社、2024年2月)や『聖徳大学言語文化研究所 論叢』31号(2024年3月)に『教訓抄』関連の論文を発表した。研究代表者は学会(北陸古典研究会、2023年8月)で研究発表も行った。 6月3日には大阪楽所、6月10日には雅楽十二音会の雅楽公演を見学し、楽師の方々にインタビューする機会にも恵まれ、『教訓抄』で不明な専門用語について教わった。 11月4日に奈良国立博物館にて正倉院展を見学し、「楓蘇芳染螺鈿槽琵琶」・「彫刻尺八」・「伎楽面力士」・「螺鈿紫檀阮咸」等、外来音楽の伝来当初の実態を知ることができた。 研究期間全体では、まず3年間にわたり、『教訓抄』全10巻の本文校訂・書き下し文に取り組んだ。コロナ禍により研究全体に遅れが生じたが、1年間延長したことで、3年をかけて語釈を付し、現代語訳に取り組んだ。その過程で、楽書『教訓抄』の位置づけを明らかにし、平安時代の唐楽・高麗楽等の実態(一部)を炙り出すことにも成功した。さらに、『教訓抄』全10巻の現代語訳を冊子で公開したことにより、広く一般に『教訓抄』の内容を把握できるようにしたことが最大の成果である。
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