研究課題/領域番号 |
18K00175
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01060:美術史関連
|
研究機関 | 学習院女子大学 |
研究代表者 |
今橋 理子 学習院女子大学, 国際文化交流学部, 教授 (70266352)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 印葉図 / 日本博物学史 / 長澤蘆雪 / 江戸時代博物図譜 / 秋田蕗摺 / さく葉 / 押し花・押し葉 / 植物学史 / 博物図譜 / 江戸時代博物学 / 江戸時代絵画 / ボタニカル・アート / 東西博物学史 |
研究成果の概要 |
これまで日本においては、19世紀以前には「印葉図」の作例は存在しないと考えられてきた。しかし本研究では、主に2つの事例を発見したことにより、印葉図が17世紀後半には日本に存在していたことを証明した。この事実は日本美術史上における新しい発見であったのみならず、科学史研究においても新発見となり、従来の学術的言説を改める必要性を促すものである。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
美術史的な実証方法を導入することにより、従来の科学史や植物学史では見落とされていた「印葉図」の技術的価値を再評価すると共に、その技術が「19世紀以前には日本には存在していなかった」かのように言説として繰り返されてきていた植物学研究上の問題を、改めるきっかけを促した。また従来では「美術史」と「科学史」は別々の学問ジャンルとされるが、それぞれにおける研究成果を援用することによって、歴史の隙間におぼれ落ちてしまった新事実を明かし、例えば「秋田蕗摺」のような一地方における民間工芸を、歴史的に価値ある「伝統芸術」として再評価できる可能性を実証した。
|