研究課題/領域番号 |
18K00181
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01060:美術史関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
宮坂 朋 弘前大学, 人文社会科学部, 教授 (80271790)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ローマ / 古代末期 / 壁画 / 地下墓 / レバノン / 様式 / 抽象主義 / 浮彫 / 様式と図像の伝播 / 地中海交易 / 美様式 / ヘレニズム様式 / 東地中海 |
研究成果の概要 |
レバノンをはじめとする地中海東部沿岸のローマ時代後期の遺跡は、十分調査されていない。本研究はヘレニズム様式からビザンティン様式への移行がどのようになされたのかを課題とした。古代末期の地下墓壁画の絵画様式について取り上げ、ヘレニズム美術様式が衰退したという観点からのみ捉えるのは一面に過ぎないという結論である。衰退というより東方伝統文化の復活という積極的意味があったと捉えるべきである。すなわちヘレニズムは唯一の古代的規範ではなく、在地の伝統と並ぶ二元論の一要素に過ぎない。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地中海東部沿岸のローマ時代後期の遺跡は、度重なる内戦で十分調査されていない。本研究は古代からビザンティンへの移行がどのようになされたのかを課題とした。古代末期の地下墓壁画の絵画様式について取り上げ、ヘレニズム美術様式が衰退したという観点からのみ捉えるのは一面に過ぎないという結論である。衰退というより東方伝統文化の復活という積極的意味があったと捉えるべきである。すなわちヘレニズムは唯一の古代的規範ではなく、在地の伝統と並ぶ二元論の一要素に過ぎないという点を明らかにしたことは意義深い。
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