研究課題/領域番号 |
18K00183
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01060:美術史関連
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
清水 恵美子 茨城大学, 全学教育機構, 准教授 (20531734)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 新納忠之介 / 岡倉覚三 / 岡倉天心 / 日本美術院 / ボストン美術館 / 美術交流 / 文化財保護 / 世紀転換期 / 文化交流 / 仏教美術 / 新納忠之助 / 美術院 |
研究実績の概要 |
平成30年度は、茨城県天心記念五浦美術館所蔵「新納忠之介旧蔵資料」の調査を実施し、新納のボストン美術館での活動を明らかにするとともに、明治43年欧州歴遊時の手帳等から、美術体験や人的交流の把握を試みた。一方、新納の文化財保護活動に影響を与えた岡倉の思想と仏教との関係について、インドでの国際会議にて報告した。さらに岡倉が訪れたインドの仏教遺跡を視察し、日本美術院第二部が文化財保護の主たる対象とした仏教美術に関する知見を深めた。 令和元年度は、日本比較文學会東京例会にて、「20世紀初頭の美術交流における新納忠之介の活動―ボストン美術館関連書簡を中心にー」と題して報告した。報告の一部を論文「20世紀初頭の美術交流における新納忠之介の活動―ボストン美術館関係者との交流を中心にー」にまとめ『五浦論叢』第26号(茨城大学五浦美術文化研究所)に発表した。 また、資料調査の過程で得た知見を論考「赤倉山荘『亜細亜ハ一ナリ』をめぐる謎」にまとめ『江戸千家便覧 ひとゝき草』135号(江戸千家連合不白会)に掲載、さらに茨城県阿見町にて開催された茨城大学連携講演会「岡倉天心と五浦の六角堂」において発表した。 令和2年度は研究成果をまとめた論文(1)"Kakuzo Okakura in Cultural Exchange between India and Japan: Dialogue with Swami Vivekananda and Rabindranath Tagore", Culture as Power: Buddhist Heritage and the Indo-Japanese Dialogue, Routledge India)、(2)「五浦をめぐる天心のヴィジョン」(『岡倉天心と五浦』増補改訂版、中央公論美術出版)を令和3年出版予定の書籍に掲載する準備を進めている。
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