研究課題/領域番号 |
18K00184
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01060:美術史関連
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研究機関 | 東京藝術大学 |
研究代表者 |
小林 亜起子 東京藝術大学, 美術学部, 講師 (00618275)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | タピスリー / フォンテーヌブロー派 / フランソワ1世 / アンリ2世 / カトリーヌ・ド・メディシス / ロッソ / プリマティッチョ / 王権表象 / タピスリー(タペストリー) / ヴァロワ朝 / アラベスクの神々 / ペトラルカ / フランス・ルネサンス / フランソワ1世のギャラリー / 装飾芸術 / ルネサンス / 装飾美術 |
研究成果の概要 |
本研究は、国王フランソワ1世(在位1515-1547)が、フォンテーヌブロー宮殿に創設した工房で織られたフォンテーヌブロー派の下絵にもとづくタピスリーに関する総合研究である。一連の調査を経て、この工房の全体像を把握すると同時に、フォンテーヌブロー派を代表する画家ロッソとプリマティッチョにもとづくタピスリー及び関連素描について、国王のパトロネージの文脈を踏まえた作品解釈を試み、新たな知見を有する論文を公刊した。またこれらの研究成果は、これまで筆者が実施してきた18世紀王立タピスリー製作所の研究にはじまる、王権の庇護下に発展を遂げた近世フランスのタピスリー研究の出発点に位置づけられるものとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
フランス・ルネサンスの美術及びフォンテーヌブロー派に関する研究においては、絵画研究が主流をなしており、タピスリーに関連した画家の制作活動は軽視されてきた。これに対し本研究では、フランソワ1世とアンリ2世(在位1547-1559)の時代の宮廷画家ロッソとプリマティッチョに代表されるフォンテーヌブロー派のタピスリーについて調査分析が行われた。そこで得られた新たな知見は、16世紀フランス・ルネサンス美術の研究、フォンテーヌブロー派の研究におけるタピスリー芸術の重要性を再評価するものとなった。その国際的な学術的意義を考慮して、研究成果は邦語及び仏語論文で発表された。
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