研究課題/領域番号 |
18K00187
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01060:美術史関連
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研究機関 | 多摩美術大学 (2019-2023) 広島大学 (2018) |
研究代表者 |
大島 徹也 多摩美術大学, 美術学部, 教授 (50761102)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 抽象表現主義 / ニューヨーク・スクール / 〈芸術家の主題〉校 / スタジオ35 / 怒れる者たち / ザ・クラブ / 9丁目展 / “怒れる者たち” / 「芸術家の主題」校 / 集団活動 |
研究実績の概要 |
本研究においては、次の①~⑤の主要トピックを、順に重点的に考察してきている。①〈芸術家の主題〉校、②スタジオ35、③メトロポリタン美術館への抗議行動(“怒れる者たち”)、④ザ・クラブ、⑤9丁目展。 当該年度(2023年度)においては、主に④と⑤に取り組み、その成果として、④についての論文を1本出版した(下記「10.研究発表」の「雑誌論文」の項を参照)。また、⑤についての論文1本を、途中まで書き進めた(2025年3月に出版予定)。 ザ・クラブは、抽象表現主義の芸術家たちが1949年にニューヨークに作った彼らの集会所である。当該年度に出版した論文では、ザ・クラブの組織的構造や、そこでどのような活動が行われていたのかを整理し、また、①②との関係性を考察した。さらに、ザ・クラブは1962年に解散したとこれまで一般的に考えられてきたが、アーカイヴ調査で見つけた文書による証拠をもって、ザ・クラブは少なくとも1963年までは存続していたことを指摘した。そうして当該論文では、ザ・クラブが抽象表現主義の動向の進展においてどのような役割を果たしていたのかを論じた。 その他、「10. 研究発表」には適したスペースがないため記載していないが、②に関する最重要文献であるRobert Goodnough編“Artists' Sessions at Studio 35 (1950)”の第三部後半の日本語訳を完成させ、次の通りに出版した。ロバート・グッドナフ編、大島徹也訳「スタジオ35での芸術家討論会 ― 三日目(1950年4月23日)後半」『Studio 138』4号(2024年)、104-111頁。これをもって、同文献の訳出は完了した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルスの影響により、2019年度末以降、研究が全体的に遅延して、現在に至っている。しかしながら、当該年度には、これまで差し控えていた海外調査も実施することができ、研究の完了のメドが立ってきた。
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今後の研究の推進方策 |
最後となる⑤についての論文執筆はその後順調に進んでおり、2024年度末までに、予定していた研究を完了できる見込みである。
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